毎年秋になると栗のスイーツが多く出回りますよね。
古くから日本人に馴染みのある甘味として人々を楽しませてきましたが、海外でも親しまれているのを知っていますか??
ヨーロッパでも古くから存在し、中でも栗の産地として有名なのがイタリアなのだとか。日本とは調理法が少し異なり、栗を粉状にして様々なお菓子が作られているようです。
なかでも「カスタニャッチョ」という日本人には聞きなれない名前のお菓子はイタリアのトスカーナ地方で古くから秋の味覚の伝統菓子として人々に親しまれてきたそうです。
今回はそんなイタリア・トスカーナ地方の伝統菓子である「カスタニャッチョ」について調べてまとめてみました。
カスタニャッチョ【グレーテルのかまど】とは何?どんなお菓子?
Castagnaccio😍😍😍🤤 pic.twitter.com/ubdFgfqZJn
— Greta. (@nunlodianessuno) November 14, 2021
カスタナッチョ。
栗と松の実とローズマリーのお菓子。
温かくししていただきます。あとカップかわええ。 pic.twitter.com/Ua1kXeI2g8
— るき (@rukigide) October 2, 2020
カスタニヤッチョ(castagnaccio)はイタリア・トスカーナ地方の伝統菓子です。トスカーナ地方全域で食べられており、「秋の味覚」として親しまれてきました。元は農民発祥の菓子で、その歴史はローマ帝国まで遡る歴史ある菓子になります。
トスカーナ地方は栗の産地として知られており、その栗を粉状にしてお菓子の材料として使用します。栗粉は栗の外皮を剥いて火でスモーク状にし、乾燥させて挽いて粉状にしたものです。南トスカーナ地方の山間部では栗が多く栽培され、古くから農民の間では秋冬の甘味料として重宝されてきました。
栗の粉で作られるお菓子「カスタニャッチョ」は主に栗の収穫が行われる秋から冬にかけて作られることが多いようです。またトスカーナ地方のスーパーでの販売や家庭においても作られています。家庭ではデザートして親しまれ、朝食やおやつとして食べられているようです。
気になる「カスタニャッチョ」の味ですが、古くから親しまれてきたお菓子のためかその味付けはとてもシンプルです。入れても無花果やクルミ、松の実くらいのようです。卵や乳製品は一切使わず、砂糖も加えません。甘味は栗の持つ甘さのみなので、現代を生きる私たちには物足りなく感じるかもしれません。しかし、その菓子が古来からの本来の味であり、自然にも近いのです。ヴィーガンの人などの自然派の人には向いている菓子と言えるでしょう。
カスタニャッチョ【グレーテルのかまど】のレシピは栗の粉?
・材料(20cm×20cmの型1台分 ※動画とは別の分量です。動画は参考として添付しています。)
栗の粉 200g
水 200ml
レーズン 50g
クルミ 50g
松の実 20g
オリーブオイル 大さじ2
塩 少々
<作り方>
- ボウルに栗の粉、塩、オリーブオイルを加えてよく混ぜ合わせます。
- 水を少しずつ加えて、生地がまとまるまで混ぜ合わせます。
- レーズン、クルミ、松の実を加えて混ぜ合わせます。
- 20cm×20cmの型にオーブンペーパーを敷いて、生地を流し入れます。
- 180℃のオーブンで30〜35分焼きます。
- 焼き上がったら、粗熱が取れたら、好みの形に切り分けて完成です。
<ポイント>
・栗の粉は、ふるってから使うとダマになりにくくなります。
・水の量は栗の粉の吸水率によって調整してください。
・焼き時間は、オーブンの種類や機種によって調整してください。
・甘みが足りない場合はあらかじめ砂糖を追加するなど調整して下さい。
カスタニャッチョは、栗のほのかな甘みと、クルミや松の実の香ばしさが楽しめる焼き菓子です。トスカーナ地方では秋の行事やお祝いごとの際によく食べられています。
お好みで、生地に蜂蜜やラム酒を加えても美味しくいただけます。また、レーズンやクルミ、松の実の代わりに、ドライフルーツやナッツ類を加えるのもおすすめです。