社会現象となっている「鬼滅の刃」。連載は終了し、単行本は2020年の年末で23巻発売にて話が完結しましたが、アニメ放送の方はまだ半分も終了していないため、今後も私たちに楽しみと話題を提供してくれることが期待されます。
「鬼滅の刃」は日本の大正時代が舞台となっているので、私たち日本人の歴史でもあります。そのため、歴史を感じる場面も多いですが、今回は「登場人物の着物の柄」について気になったので調べてみることにしました。
炭治郎の羽織である黒と緑の市松模様、禰豆子の着物の麻の葉の着物はとても人気があるようですが、今回は霞柱である時透無一郎がまだ人間時代であった頃の記憶にある「霞模様」について掘り下げていきたいと思います。
【霞柱】時透無一郎の着物の柄の名前はなに?
「鬼滅の刃」は舞台が大正時代なので、着物を着ている人たちが多く登場してきます。
霞柱の時透無一郎も鬼殺入隊前の回想にて着物を着ています。
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有一郎と無一郎で色の違う同じ模様の着物を着ています。
「何かこの模様…見たことあるな…?」と思った人も多いのではないでしょうか。
この模様は「エ霞模様柄」と言って、古くから日本に存在している日本の伝統的な和柄になります。日本人である私たちの生活でも、どこかで見ている可能性が高いと言えます。
そもそも「霞」とは、
江戸時代には霞模様の中に吉祥文様(縁起が良いとされる模様)が描かれた着物も作られ、祝辞の席で使用されるようになったそうです。
「鬼滅の刃」で無一郎たちが着ている着物はシンプルな霞文様柄ですが、調べてみると霞柄は古くから存在し、その使い方も多種多様であることが分かりますね。
エ霞文様柄の意味とは?
有一郎と無一郎が着ているエ霞文様の着物。これは何らかの意味があるのか?ということですが、調べたところ、明確な意味は分かりませんでした。
「霞柄を着ているからには何か意味があるのでは…?」と思いましたが、歴史的な経緯はある程度解明されていましたが、「『霞柄』にはこんな意味がある!!」というのはないようです。
「霞文様柄」は無一郎の着物のように、主役にもなれれば、中に模様が入っているものもあったりすると脇役的な感じもあり。さまざまな場面で多種多様な使い方が出来る便利なもののようです。
霞をまとう時任無一郎を体現したものなのか?
では何故無一郎たちは「霞柄」を着ていたのでしょうか??
これは完全に憶測ですが、霞柱である時任無一郎そのものを表現したそのものが「霞」なのではないでしょうか。
再度「霞」について調べると、
きみは必ず自分を取り戻せる 無一郎混乱しているだろうが今はとにかく生きることだけ案考えなさい生きていさえばどうにかなる 失った記憶は必ず戻る 心配いらないきっかけを見落とさないことだ
と優しく諭している場面があります。
冷静ではありながらも、合理的過ぎて人間味に欠けていた無一郎は炭治郎との会話がきっかけで、本来の自分を取り戻し始めるのです。
霞柱でありながらも、本来の無一郎は記憶の霞が晴れた状態が本当の無一郎なのでしょうね。
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