トコジラミがフランスや韓国で流行しており、日本もインバウンド需要の回復に伴い被害に遭う人が多くなってきているとニュースで話題になっています。
「トコジラミ」とは別名「南京虫」と呼ばれています。名前に「シラミ」が付くのですが、実はカメムシの仲間で体長は5~8mmほど。昼間はベッドやソファの隙間などに隠れ、夜間中心に徘徊する習性があります。吸血性で噛まれた際には猛烈なかゆみが伴います。蚊に刺された場合と異なり、かゆみが1カ月前後も止まらない場合もあるというかなりやっかいな害虫なのです。
今回はそんなトコジラミについて調べてまとめてみました。
トコジラミの多い国はどこ?フランスと韓国で大量発生??
トコジラミが発生しているのは日本国内もそうですが、イギリス、カナダ、オーストラリアではトコジラミの発生が非常に一般的です。特に、ホテルや公共交通機関など、多くの人が利用する施設での発生が報告されています。
また中国、ブラジル、ロシアのこれらの国々もトコジラミの発生が広範囲に及んでいます。中国では北京や上海などの大都市が大きく影響を受けています。ブラジルでは、リオデジャネイロやサンパウロが特にトコジラミの被害を受けている都市です。
ヨーロッパの国々ではドイツ、フランス、イタリア、スペインなど、これらの国々もトコジラミの問題に直面しており、公共施設や宿泊施設での発生が報告されています。
さらに最近ではフランスと韓国で大量発生しており、日本においても他人事ではないようです。
トコジラミの見つけ方は血糞(けっぷん)に注意!?
最近話題のトコジラミ【南京虫】#トコジラミ #南京虫
こちらが血糞これがあれば危険です
これを求めてまた集まるので
カーテン、フローリング、ベット、マットレス、これらは隅に血糞を出します
プロでも駆除に時間かかります
殺虫剤効かんタイプ!の無敵な奴が居ます
特殊清掃員より(・▽・) pic.twitter.com/M4i0OsAmR0— 八咫烏のYûki@趣味垢 (@Chanyu_1256) November 23, 2023
冒頭でも述べましたが、トコジラミは吸血する虫なので、栄養源は血です。人間の血液だけでなくペットの犬や猫、野生の動物にも吸血します。
トコジラミ最大の特徴として挙げられるのは「血糞(けっぷん)」です。血糞は潜伏する場所の入口によくあるため、血糞を見つけたらトコジラミが生息している可能性があるため注意が必要です。
トコジラミという名前なので布団やベッド周囲環境に生息しているだけでなく、家具やカーペット、床や壁の継ぎ目、たたみのへり、ブラインドやカーテンのほか衣類や鞄、コンセントプレートの中、書籍などあらゆる隙間に潜り込むことができます。
トコジラミに刺されてしまうと、猛烈な痒みに襲われる可能性があるため、ヒトに危害が加えられる前に注意が必要になります。
トコジラミ【南京虫】の対策方法は?
トコジラミは繁殖力が高いため、早期発見・早期駆除が重要です。
トコジラミの成虫の雌は1日に5〜6個、生涯に約200〜500個の卵を産みます。 また、たった40日で卵から成虫になり、成虫の寿命は20℃で9〜18 ヵ月、27℃で3〜4 ヶ月といわれています。
見つけ次第早急に対処する必要がありますが、自分で駆除するのは非常に難しいのが現実です。複数の場所に潜伏していると、すべて発見するのは至難の業ですし、少しでもトコジラミが残っていたらすぐに増殖してしまいます。
自分で出来る対処法としては
・掃除機で吸い取る
トコジラミは、成虫で体長5mm程度と小さく、動きも俊敏です。そのため、目に見えるトコジラミを見つけた場合は、掃除機で吸い取るのが最も簡単な方法です。掃除機のゴミパックは、密閉できる袋に入れてすぐに処分しましょう。
・ガムテープで捕る
掃除機で吸うのと同様に、トコジラミを物理的に捕獲して捨てる方法です。もちろんガムテープで捕った場合も、掃除機で吸い取った時と同じように、増殖を防ぐためにすぐにでも密閉して廃棄するようにしましょう。
・殺虫剤を使用する
有効成分がプロポクスルまたはメトキサジアゾンの殺虫剤が効果的です。殺虫剤を使用する場合は、使用方法をよく読んで、適切に使用しましょう。
・スチームクリーナーで熱処理をする
スチームクリーナーは高温水蒸気による洗浄機材です。その熱によってトコジラミを死滅させることが出来ます。トコジラミは81℃以上の高温に5分以上さらされると死亡するので、スチームクリーナーの蒸気の熱を当てておくことで駆除できます。ただし水分を発するので、壁紙付近や布製品(革・麻・合成繊維など)などには使いづらい一面もあります。また細かなすき間までスチームクリーナーの先端が届かない点もあるため、デメリットもあります。
完全に駆除するには専門会社へ
自宅内でトコジラミが発生してしまった場合、根絶させるには害虫駆除の専門会社に依頼するのが無難です。自分で対処するには難しい場合も多いです。もちろんお金はかかってしまいますが、その後の被害を考えると完全に駆除するにはプロに頼るのがベストでしょう。
少しでも安く済ませるには複数の会社に見積もりを取って比較検討することで、多少なりとも費用は抑えられます。今後の被害を考慮するなら、害虫駆除会社に頼んで一度で徹底的に対処するのが良いでしょう。