ラッコの野生の生息地は北海道霧多布岬?2023年の時期や時間は?冬に見れる?

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生物

日本で唯一、野生のラッコが見れる場所があるのをご存じですか?

それは北海道でも東部にある浜中町の霧多布(きりたっぷ)岬という場所でラッコの群れが何匹か生息しているようです。

時期によっては親子のラッコを見ることも出来るため、ここ数年で繁殖にも成功し少しずつ数が増えているようです。

そのため近年観光客も増えてきており、人気スポットとなりつつあるようです。

今回はそんな北海道でも東部の霧多布岬にある野生のラッコについて気になったので調べてまとめてみました。

 

 

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ラッコはとっても貴重な存在!!国内では現在3頭のみで繁殖は困難か


ラッコってカワイイですよね…つぶらな瞳に海面でぷかぷか浮いている姿は何とも言えない愛くるしい姿であります。

しかし、水族館などの飼育下にあるラッコは現在国内でも3頭のみしかいないことはご存じでしょうか…。

三重県の鳥羽水族館にメイちゃん(メスの18歳)、キラちゃん(メスの15歳)。

福岡県のマリンワールド海の中道にリロ君(オスの16歳)。

1994年のピーク時には国内だけでも122頭のラッコがいたのですが、現在はたったの3頭のみという現状。30年の間に激減していたのです。

主な原因はアメリカ国内で野生のラッコの捕獲が禁止されたことで、新たなラッコの受け入れが出来なくなってしまったことです。野生のラッコの毛皮を巡る乱獲が続いたこと、原油タンカー事故によって野生のラッコが3000頭以上も死んでしまったことが原因によりその数が激減。そこで政府は2000年にラッコを絶滅危惧種に指定したのです。

国内でも繁殖は試みてきたものの、現在のところ鳥羽水族館のメイちゃんは今年で19歳。人間でいうところの80歳以上という高齢。ラッコの妊娠可能な年齢は16歳までとされており、既に困難な状況なのです。更に鳥羽水族館のキラちゃんとマリンワールドの海の中道にいるリロ君は実の兄妹であるため繁殖は不可能とされています。三重県の鳥羽水族館では新たなラッコを導入できる方法を探ってはいるものの、現状が続けばあと数年以内には国内の水族館でラッコを見ることは出来なくなる…ということになります。

 

ラッコの野生の生息地は北海道霧多布岬?2023年の時期や時間は?冬に見れる?

そんな絶滅危惧種にも指定されているラッコですが、国内でも野生のラッコを見れる場所があります。それは北海道霧多布岬です。

国内では一度は絶滅したとされた野生のラッコですが、奇跡的に北海道霧多布岬付近で生息していることが判明しています。

ラッコが見れるポイントは霧多布岬とその北東側に位置する根室の納沙布岬で、もうひとつは霧多布岬と納沙布岬の間にある昆布盛漁港沖合の「モユルリ島」という無人島です。 霧多布岬とモユルリ島では繁殖も確認されています。

霧多布岬周辺では2016年には3頭のみの生息を確認していましたが、2023年には少なくとも14頭のラッコが確認されておりうち4組は親子であることが判明しています。自然下において数年で繁殖が上手くいったようですね。

ラッコの野生の生息地は北海道霧多布岬?2023年の時期や時間は?冬に見れる?

霧多布岬付近にはラッコが生息しています。そのため年間を通して見ることは出来るようです。時間帯も日の出から日の入りまでの時間帯です。またラッコの他にも野生のアザラシを見ることも出来ます。

ただ、あくまで野生のラッコですので、必ず見れるという保証はありません。運次第、ということになってしまいますが、時間が許す限りは霧多布岬の遊歩道を歩きながらラッコを探してみましょう。天候にもよりますが、50~60%の確率で見ることが出来るというデータもありました。根気が必要かもしれません。

また、赤ちゃんラッコが見たい場合は例年で5月~7月がベビーラッシュになるので、その辺がベストであると思われます。北海道なので雪の影響なども考えると雪の影響がない時期が良いかもしれませんね。

持参するものはオペラグラスや双眼鏡などが必要です。肉眼でも確認は出来ますが、やはりせっかく見れるのであればあった方が良いかと思われます。本格的に撮影したい場合は望遠レンズなども必要になりそうです。

 

ラッコを見るにあたっての注意事項

ラッコは絶滅危惧種に指定されている動物です。以下のルールは守って下さい。

・ゴミを捨てない。各自で持ち帰りましょう。海が汚れてしまえばラッコは死んでしまいます。

・ラッコを驚かさないようにしましょう。大きな音出したり、ドローンをラッコの上には飛ばさないようにしましょう。

・指定された遊歩道以外の場所にいかないようにして下さい。危ないですし、あまり近くにいくとラッコが逃げてしまいます。

・カワイイからといってエサを与えてはいけません。彼らは野生のラッコです。温かく見守りましょう。

 

自然のラッコを見れることに感謝しつつ、今後も見れるようにラッコの数が増えるように最低限のルールは守るようにしましょう。遠くで見守るような姿勢が大事だと思います。

 

 

 

 

 

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