私たちは資本主義社会の中で生きています。お金をたくさん稼ごうと思えば起業し、会社を作ることでお金をたくさん受け取ることが出来ます。また、普通のサラリーマンであればどこかの会社に所属し、その会社で働く対価としてお金を受け取ることが出来ます。そうして得たお金で家族を養い、家族も生活のために消費することで経済が循環していく…という構図ですが、私たちにとってはごく普通のことであります。
しかし、世の中にはこの構図に当てはまらない生き方をいる人々もいるようです。
それが熊本県宇城市にある「サイハテ村」にあるエコヴィレッジに住む人々です。彼らは複数の家族が合わさった状態で、日々協力しながら敷地面積一万坪という広大な敷地で暮らしているのです。
今回はそんな熊本県宇城市にあるという「サイハテ村」というエコヴィレッジについて、気になったので調べてまとめてみました。
エコヴィレッジサイハテ村【熊本県】とはどんな村?宗教や大麻の噂あり?
【熊本 エコビレッジ サイハテMAP – 2021年初頭版】#サイハテ村 pic.twitter.com/pWJnODk4wR
— 三角エコビレッジ サイハテ (@saihate3) January 23, 2021
熊本県サイハテ村来てます。 pic.twitter.com/6yN7KExtYP
— 箕輪家 (@minowayamaru) December 28, 2019
『命を紡ぐ里 サイハテ村』
熊本県の端にあるサイハテ村
忙しさとは無縁の、笑顔で日々を謳歌できる土地でした
村には果物が実り、鶏が朝を告げ、ヤギが鳴いている、異国の様な空間
自給自足ができるような、新たな復興の形。
これこそ理想郷仕事や人生に疲れた方に凄くオススメの場です✨ pic.twitter.com/ZiHNTIIg0E
— なかしま拓/Taku Nakashima 手笛奏者 (@hands_song2) March 24, 2018
サイハテ村を紹介する前に、「エコヴィレッジ」についてご紹介したいと思います。
エコヴィレッジにはおおよそ4つの定義があるようで(※エコヴィレッジによっては当てはまらない場合もあり)、
・自給自足…エコビレッジでは、環境負荷の少ない有機無農薬栽培などを行い、可能な限り自給自足で生活しています。また、地産地消で農作物の販売なども行っていることが多いです。
・再生可能なエネルギー…太陽光発電や水力発電など、再生可能エネルギーを利用しています。また、コンポストトイレや雨水・排水の再利用なども行っています。
・独立した経済圏…エコビレッジの住人同士で、独立した経済圏を築いている場合も多いです。資本主義にとらわれず、物々交換などで生活をする人も少なくありません。自給自足プラスアルファの生産で必要最低限のお金を稼います。また、地域通貨やコミュニティ通貨などを活用しているエコビレッジもあります。
・独自のコミュニティ…持続可能なコミュニティ目指し、独自の合意形成の仕組みが設けられています。また、その地域の伝統や文化を尊重することが多いです。
というように、自然環境に寄り添いながら独自の生活をしているコミュニティを指すようです。
では「サイハテ村とはどんな村?」ということですが、サイハテ村もエコヴィレッズに準じており、
サイハテ村は、正式名称を三角エコビレッジサイハテと言います。この村は、2011年11月11日に開村した衣食住+文化循環型のエコビレッジです。熊本の宇土半島にある山の上でガチで村づくりをやっています。
約10,000坪の敷地には、コミュニティスペース、宿泊施設、木工房、陶芸工房など各種アトリエなど、個々の住宅を合わせると19棟の建物があり、現在は子供たち 9 名を含む26名が実際にサイハテ村で暮らしています。
複数の家族が集合して暮らしているようです。「どのような人が暮らしているのか?」というところですが、
大工、縫製作家、猟師、家具職人、歌手、映像クリエイター、マッサージ師、 タイル職人、アースバッグビルダー、ペインター、照明作家、ヨーガインストラクター、パーマカルチャーデザイナー、などなど年齢もスキルも幅広いクリエイター達で構成されています。
と様々な職業の人々が集まっているようです。
そんなサイハテ村での合言葉は「お好きにどうぞ」。この意味合いは
「ルールもリーダーも無い、お好きにどうぞで始まる村づくり」
それは各々のやりたい事を本気で取り組むという究極のスタンドプレー。
今どき上司の顔を伺うなんてナンセンス!“正解”なんて考えず、一人ひとりが天職を発揮すれば良いだけのことでしょ?
ということなんだそう。
「仕事とか、どうやって暮らしているの??」と聞きたくなってきますが、
稼ぎ方としては、勝手にツアーの仕事をしたり、出稼ぎに行ったりしています。他には、サイハテ村から地元の農家さんのアルバイトに行ったり、自分の作った作品を売ったりする人もいます。
一見山での暮らしは「何もしていなそう…」という風に思われがちですが、実際は
超ブラックです。
1 ヶ月で草なんてバンバン生えてくるし、土砂崩れで道ふさがるし、台風で家屋倒壊したり、60時間水と電気止まったり。そんな中で、生活費は自分で稼がないといけないから、リアルに生きてくのが大変です。
1 万坪の敷地っておよそ野球場 3 つ分なので、管理するのも大変です。
サイハテ村敷地面積1万坪。畳2万枚分の広大な敷地の草刈りなう。 pic.twitter.com/2RVqNNXTk6
— 坂井勇貴(SAIHATE) (@yuuki_saihate) May 8, 2022
しかし、サイハテ村の人々はこれらを楽しんでやっているといいます。
台風で家屋が倒壊した時も、熊本の大地震の時も、「ヤバイぞ!」って言いながら「どう生き抜くか!?」みたいにワクワクする冒険(物語)にすり替えちゃうんです。お金なきゃ虫だって野草だって食べます。
通常であれば苦難と言える出来事をあえて「楽しんじゃお!!」
サイハテ村が目指しているものは
ここで行われていることは、現実逃避でもヒッピーの楽園でもありません。持続可能な次の社会への実践的モデルを具現化させることです。その為、多くの方にサイハテ村の暮らしを伝え、ここでの暮らしを体感して欲しい。
あくまでも現実的に次の世代へ繋がるようなモデルづくりの実用化ということで、サイハテ村を運営しているようです。
またネット上にあった「宗教」や「大麻」というワードはあくまで噂にすぎないようです。これは過去に某県において「大麻コミュニティー」を形成した集落集団で逮捕された事件があり、これらの経緯から連想でこれらのワードが出てきているだけということのようです。
サイハテ村【熊本県】住人の坂井勇貴とは?
3月23日は夫婦同じ誕生日。
お互い白髪が増えた事、出逢った時よりも10kgは太った事など、劣化している現実はさておき、あなたと一緒に歳を重ねてこれた日々は僕にとって1日も欠かすことなく、愛おしい日々でした。
心からの感謝と愛を込めて、これからも共に幸せな日々を重ねていけますように。 pic.twitter.com/1f0k0Wwvnz
— 坂井勇貴(SAIHATE) (@yuuki_saihate) March 24, 2022
熊本県にあるサイハテ村には子供を含めた26人が住んでいますが、そのうちの一人が坂井勇貴さんです。
坂井 勇貴 コミュニティーマネージャー
1984年3月生まれ、長野県出身。 “つまらなそうな大人達が作る社会”に疑問を抱き、ルールを知るために法律専門学校に進学。卒業後、沖縄移住や国内外での旅を通して、文化と自然・身体と精神が調和した、争いの無い平和な社会作りを仕事にする事を決意。2015年から、アートとクリエイティブ、リアルとWEBを融合させる「最先端な田舎暮らし」として注目を集めるエコビレッジSAIHATEのコミュニティマネージャーへ。
坂井さんは運営や企画立案、メディア戦略、ブランディング、マーケティングなどを担当されているようです。現在はオウンドメディアを立ち上げ、ベンチャー企業とのコラボや、新規事業のプロデュースを請け負う“SAIHATE MEDIA”の代表を務め、積極的に世の中に発信し続けています。
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