善悪の刃【映画】は実話?薬村五叉路タクシー運転手殺人事件とは?アンビリーバボー

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映画

2017年に韓国で「善惡の刃」)というサスペンス映画が公開されました。当時の韓国で観客動員数200万人を突破する大ヒット作品となったのですが、この作品は2000年に韓国で実際に起きた「薬村五叉路タクシー運転手殺人事件」という冤罪事件を基に作られた映画となっています。

今回は2017年に公開され大ヒットとなった映画「善惡の刃」を紹介すると共に、実際に韓国で起こった「薬村五叉路タクシー運転手殺人事件」について調べてまとめてみました。

 

 

 

 

韓国で大ヒットした映画「善悪の刃」とはどんな話?


15歳の少年チョ・ヒョヌがタクシー運転手殺害の罪で逮捕され、10年間服役した後に出所します。彼は無実でしたが、警察による自白強要や証拠の改竄によって有罪判決を受けてしまいました。出所後、ヒョヌは被害者遺族への賠償金を支払うために多額の借金を抱え、盲目の母親と共に苦しい生活を送っています。

一方、業績が振るわない弁護士イ・ジュニョンは、話題性のある依頼人としてヒョヌに目をつけ、彼の事件の再審を提案します。ヒョヌは自分が本当に人を殺していないと打ち明け、二人は真実を追求する旅に出ます。

【主要キャスト】

・チョン・ウ(弁護士ジュニョン役)
・カン・ハヌル(冤罪被害者ヒョヌ役)
・キム・ヘスク(ヒョヌの母親役)

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善悪の刃【映画】の元となった実話「薬村五叉路タクシー運転手殺人事件」とは?

薬村五叉路タクシー運転手殺人事件は2000年8月に韓国の全羅北道益山市で発生した冤罪事件として知られています。

2000年8月10、益山市の薬村五叉路でタクシー運転手が刺殺されるという事件が発生。被害者は肩や胸など12カ所を刃物で刺されて死亡するという大変痛ましいものでした。
警察は目撃者として15歳の少年ヒョヌを逮捕し、彼が犯人として起訴されました。ヒョヌは捜査過程で自白を強要されたことで、その結果として2001年に懲役10年の判決を受けることになります。
2010年に満期出所したヒョヌは2013年に再審を請求。再審過程で彼が自白を強要されたことや当時の捜査における不正行為が明らかになりました。警察による暴力的な取り調べや睡眠の制限、不適切な証拠収集が問題視されました。

そして2016年11月17日光州高等裁判所は再審公判においてヒョヌに無罪判決を言い渡しました。裁判所は彼の自白には客観的な合理性が欠けており、虚偽の自白であった可能性が高いと判断。
事件から約3年後、真犯人に関する情報が警察に寄せられました。2018年には真犯人Aが懲役15年の刑を受けることが確定。Aは事件当時19歳であり、タクシー運転手から金銭を奪う目的でナイフを持っていたことが明らかになりました。

その後の影響

この事件は韓国社会に大きな影響を与え、冤罪問題や司法制度の改善に対する関心を高めるきっかけとなりました。また、この事件を基にした映画「善惡の刃(原題:再審)」も制作され、多くの人々にこの問題を考えさせる作品となっています。
事件後、韓国では冤罪防止のための法改正や制度改革が求められるようになり、再審制度の見直しや警察の取り調べ方法の改善が議論されました。また、市民運動や人権団体による活動も活発化し、より公正な社会を目指す動きが強まっています。

この薬村五叉路タクシー運転手殺人事件は、単なる犯罪事件ではなく、韓国社会全体に対する重要な教訓と変革の必要性を示す出来事となりました。冤罪問題や司法制度の改革、人権保護の重要性について、社会的な議論を引き起こし続けています。

日本でもそうですが、冤罪が生み出されない社会を強く願いたいですね。

 

 

 

 

 

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