「キダルトの意味とは?」「どんなおもちゃのこと?」「大人になっても楽しめるおもちゃのこと?」「層はある?」気になったので調べてまとめてみました。
キダルト(Kidult)の意味とは?層はある?
おもちゃ市場、初の1兆円超 ブーム支える「キダルト」 どんな人?
少子化にもかかわらず、国内のおもちゃ市場が好調だ。市場規模は2023年度に初めて1兆円を突破した。ブームを引っ張る購買層は「キダルト」と呼ばれる人たちだ。メーカー各社も熱視線を送るキダルトとは?
キッズ×アダルト=キダルト
日本玩具協会によると、23年度の国内市場は前年度比7・1%増の1兆193億円(希望小売価格ベース)で4年連続で伸びた。00年以降、縮小や横ばいに陥った時期もあったが、訪日外国人客による需要の高まりも追い風に、近年は右肩上がりで拡大している。
おもちゃ業界を支えるのがキダルトだ。キッズとアダルトを掛け合わせた造語で、子ども心を持った大人をターゲットにした商品が増えている。
おもちゃ業界の専門誌「月刊トイジャーナル」の藤井大祐編集長は「これまでは『ハイターゲット層』と呼ばれていたが、ここ数年は『キダルト』として世界的に市場が大きくなりつつある。新型コロナウイルス禍で自宅で過ごす時間が増え、おもちゃの魅力が再認識されたことも大きい」と分析する。
どんなおもちゃが人気?
市場の4分の1以上を占めるなど特に存在感があるのが「カードゲーム・トレーディングカード」だ。23年度の売上高は前年度から425億円増の2774億円。対戦して遊ぶだけでなく、希少性のあるカードはコレクションや資産としての価値もあることから、キダルトの人気も高い。
プラモデルやフィギュアといった「ホビー」は1748億円(前年度比4・7%増)、「ぬいぐるみ」も390億円(同20・7%増)と好調だった。アフターコロナで人が集まる機会が増え、パーティー関連や手品グッズの販売も伸びている。
藤井さんは「子育て世代が昔親しんだ商品を子どもと一緒に遊んだり、若い女性層がお気に入りの人形を着せ替えして、写真をSNS(ネット交流サービス)にアップしたりするなど、ニーズや楽しみ方も多様化している」と話した。
引用元:Yahoo!ニュース(毎日新聞)
「ギダルト(Kidult)」とは大人(Adult)と子供(Kids)を掛け合わせたもので、子どものような感性と趣向を持つ大人のことを指すようです。
確かに子供の頃に遊んだおもちゃを懐かしむことはあっても、大人になってから遊ぶこと少ない…と思われがちですが、よくよく考えてみると記事内にあるようにトレーディングカードなどは大人になっても集めている人はたくさんいますし、時には転売や強盗と事件になるほどの希少性を持ち合わせたものも存在しています。また、フィギアなども好きな人は大人になっても収集されている方も多くいると思うので、子供の時に好きだったものを大人になってもそのまま好き…という人は多く存在しているはずです。現在のキダルトが層的なもので分かれているということはなく、それぞれの世代で子供の頃に遊んだおもちゃや玩具を大人になっても楽しむ…ということではないのでしょうか。さらに今後キダルトが定着化していけば、それぞれの世代で細分化されていくのかもしれませんね。
少子化が叫ばれる中、子供だけでなく大人も広く取り込むことはおもちゃ業界で生き残るためにはとても重要なことなのですね。また、日本国内だけでなく海外の人々にも日本のおもちゃ産業は魅力的に見えるようです。昨今の円安ブームもあいまって日本の玩具を購入する人もかなり多いようです。そう考えるとおもちゃ産業はまだまだこれからも可能性がある産業だと言えるでしょう。
キダルトのおもちゃとはどんなおもちゃのこと?
上記でも述べた通りキダルトとは「子どものような感性と趣向を持つ大人」という意味合い。「子供の頃に遊んだ玩具を大人になっても楽しむ」というのがキダルトをターゲットにしたおもちゃ業界の戦略のようです。
では実際に「キダルトがターゲットのおもちゃとはどんなおもちゃ?」なのでしょうか?2024年4月に都内で開かれた玩具業界の商談会「おもちゃビジネスフェア」ではイベント企画の「おもちゃ屋が選んだ今年売れるおもちゃ」のキダルト部門の投票ランキングを見ていきます。
1位がバンダイの「オリジナルたまごっちシリーズ」。たまごっちが登場したのは1996年当時子供だった世代は既に親世代となっているため、「たまごっち懐かしい~!!」と懐かしい気分になってもらいながら親子で楽しんでもらうのだそう。
2位はエポック社の「シルバニアファミリー 赤ちゃんコレクション~赤ちゃんケーキパーティーシリーズ~Pack」。シルバニアファミリーは女の子であれば”誰もが知っている”と言っても過言ではないのでしょうか。その可愛さや世界観に憧れた人も多いのではないでしょうか。これらも大人になった女性が職場のデスクに飾ったり、ジオラマを作って写真をSNSにアップしたりして楽しんでいるのだとか。
いかがでししたか?皆さんも子供の頃に夢中になったおもちゃは必ず1つはあると思います。思い出してみて気になる物を探してみても良いかもしれませんね。