安部元首相の銃殺事件があって以降、旧統一教会(現:家庭連合)への献金問題等のトラブルや政治との関わりが連日報道される最中、元2世信者や信者の元家族らが声を挙げ始めています。中には勇気を持って顔出しで被害を訴える方々もおり、メディアや世間に晒されるリスクを冒しながらも自らの苦しい胸の内を明かす人々もいます。
その一人が橋田達夫さんという高齢の男性です。橋田さんの元妻も熱心な旧統一教会の信者で、献金等が原因で家庭が崩壊し数年前に長男が焼身自殺をしてしまったという衝撃の事実を明かしています。長男の自殺の原因も献金等による家庭崩壊のトラブルが主な原因とされています。
今回はそんな橋田達夫さん家族について気になったので調べてまとめてみました。
橋田達夫さん【統一教会】の長男息子は焼身自殺か!?
元妻が多額の献金を行い、子どもが自らの命を絶った高知県在住の橋田達夫さん
「高知県では相談できる弁護士もゼロ、警察や市役所でも長年門前払いされ続けてきた。(統一教会は)お金を取るだけ取って信者のことはどうでもいい。統一教会に人生を翻弄された。なくなってほしい」 pic.twitter.com/DGizkzGLAX
— 立憲民主党 (@CDP2017) October 13, 2022
名前:橋田 達夫(はしだ たつお)
生年月日:1958年?(64歳と情報あり)
居住地:高知県南国市
家族:元妻(9年前に離婚)、長男(焼身自殺にて死亡)、次男
元妻が旧統一教会に傾倒しつぎ込んだお金は約1億か、苦難の人生
橋田達夫さんのご家庭は”ごく普通の家庭であった”と話しています。「旧統一教会さえなければ、人生を壊されることはなかった。」と話すほど。どのようなきっかけで妻が入信し、旧統一教会にお金をつぎ込む人生となってしまったのでしょうか。
きっかけは高知の自宅に信者が訪れ妻を勧誘したところから全てが始まった
橋田達夫さんは1983年に結婚し、その翌年に長男が生まれごく普通の家族として暮らしていました。しかし、その6年後に家庭に異変が起こるきっかけが訪れます。
「子どもが小学校一年生のときに大阪にいた。先に僕は転勤していて、後で(元妻たちが)来たんですよね。そうしたら毎日毎日、(元妻が)どっか行くと思って。そしたら教団の施設なんです」
夫の達夫さんが大阪へ単身赴任中に、高知の自宅に統一教会の信者が妻に勧誘をしたことがきっかけで、妻が統一教会へ傾倒し始め入信してしまったと言います。しかし、夫の達夫さんはこの事実を妻から何も聞かされていませんでした。
元妻が家にあるお金を持ち出し始め、持っていた田んぼも売却し総額で1億円超の献金額に
そして元妻の教団への献金が始まり、どんどん加速していきます。
「(妻が)家の中のお金を持ち出す」(中略)
「壺、印鑑、高麗人参、もうフルコースです」
印鑑と壺、高麗人参等だけで約1000万円の大金をつぎ込んだと言います。そして、それだけに留まらず持っていた資産を売却し始めたのです。
所有していた田んぼに「悪霊がいる」と言われ売却。(中略)土地約5000万円、アパートを売約した際の約2000万円、親族の現金約1500万円など約1億円が被害に遭っていると説明。
教団への献金だけでなく、妻の宗教活動が家庭にも影響を及ぼし長男は不登校の末自殺
橋田達夫さんは元妻が教団へ献金だけに止まらず、宗教活動に傾倒した結果、家庭を放置し子供たちも影響を及ぼし始めたのです。
教団活動に没頭していたという妻は本部がある韓国にも行くようになり、自宅を留守にすることが多かったという。
「(小学生の)子供が修学旅行に行くときにも(元妻は)韓国行っていない。じゃあその支度は誰がしてあげる?って。僕はアイロンをかけられない。結局親戚を頼った」
(中略)
「そうそう。もうシワシワで行かすわけにいかんしね。修学旅行ですからね。だからもう青春どころじゃなかったと思います、息子は」
次第に長男の前でも夫婦けんかを繰り返すようになったと言います。それは近所の人にも分かるほどで、
「外からでも聞こえるくらいの大きな音もしてたと思うんですけど。道を通る人が慌てて警察に電話した」
本部がある韓国や教会に通うことで家を空けることが多かった妻。それらが原因なのか、長男は中学校1年生で不登校になったしまったと言います。しかし、教団側は今度はそこに目を付けるのです。橋田さんの妻は”長男を救うことを理由に所有していた田んぼを売却する”と言い始めたのです。
「(土地を)売るって言い出した。子どもに悪霊が憑いてるから」
(中略)
「田んぼに悪霊がいるから、子供がおかしくなっていると。名義を変えたら子供は治ると」
そうして田んぼを売却した直後にお金1000万円を持って、家族を置いて再び韓国へ…。更にそれとは別に、2000万円もの大金を持ち出してしまうこともあったそうです。
離婚後、子供らは母親側に付くも長男は2年前に焼身自殺を図る
このような生活が続いていたため、耐えかねた橋田さんは9年前に離婚します。
子供たちは妻の元に留まり、夫の達夫さんは自宅近くの倉庫で生活するようになりました。不登校だった長男は成人後アルバイトなどをするも長くは続かなかったといいます。
そして事件は起こります。2年前の2020年に36歳当時の長男が庭で焼身自殺をしてしまったのです。
「サイレンが鳴った。(自宅で)煙があがった。これはうちじゃないか?と帰ってきたらもう警察が全部入ってました」
長男は焼身自殺をした。場所は扉を開け自宅に入ってすぐの庭。
焼身自殺であったため、残っていたのはお財布だけでした。焦げてはいましたが、形としては残っていたのです。長男は亡くなる2年ほど前から暴力的になり、母親を殴ることもあったそうです。長男がなぜこのような悲惨な最期を迎えなければならなかったのか、達夫さんは
「やっぱり母親がずっと教団に行って朝から晩まで。悪霊がいるとか、そんなことばっかり彼女は子供に伝えていきますのでね。やっぱり心も歪む」
達夫さんは子供たちまで十分フォロー出来なかったことを悔やんでいました。
「どうしたらいいかなという時に、お金持って行ったり、妻が問題を起こす。結局、僕はそっちの方に目が向いてしまって、子どものカバーをすることができなかった」
統一教会に家庭を破壊されたと訴える達夫さん。これまでに警察や10人以上の弁護士に相談もしたのだが、十分に取り合ってもらえなかったと言います。
「身内・家族のことだからと。僕が被害者で訴えても元妻が脱会しないと無理だと言われた」(中略)
「(統一教会は)お金を取るだけ取って信者のことはどうでもいい。統一教会に人生を翻弄された。なくなってほしい」「顔を出さないと誰も分かってくれない。若い命を救いたい。今止めないとどうしようもない」
達夫さんは旧統一教会に対して
「もうなんとも言えません。言葉にはもう出ませんね本当に。本当に高知の教団、本当にもう恨みどころじゃないないんですよね。きちんとけじめをつけてもらいたい」
と自身の切実な思いと苦しい胸を内を吐露しています。
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